
赤磐市うまい桃づくり
2025年7月7日

岸田光司さん
岸田さんは代々続く農家さんの3代目で30年間農業に従事されています。毎年耕作面積を増やし続けて白鳳・清水白桃から新品種の白皇まで幅広く桃を育てているエキスパートです。家業を農業法人化して取り組む傍ら、山陽地区の「赤磐市うまい桃づくり」の代表も務めておられます。
4月3日の開花から3ヵ月が経ちました。今年は天候に恵まれ、桃の生育も順調です。硬核期を終え、いよいよ白鳳の収穫が始まりました。例年より雨が少ないため果実はやや小ぶり傾向ですが、その分糖度が高く、味わい深い桃に仕上がっているようです。

岡山の桃づくりでは、ひと玉ひと玉に袋をかける作業が欠かせません。他県よりも手間がかかるこの工程は、集中力と体力が求められ、地道で根気のいる作業です。雨が降っても作業は止まりません。袋は、果実を傷や日焼け、害虫から守る大切な役割を果たしています。こうして丁寧に育てられた桃は、出荷の時を迎えます。
一つひとつの果実に、手作業で袋をかけていく姿から、岡山の桃づくりの丁寧さとこだわりが伝わってきますね。
袋を外すと、なめらかで美しい白い肌が姿を現します。収穫は、糖度がしっかり乗ったタイミングで、傷がつかないように少し硬めの状態で行われます。手間を惜しまず育てられた桃が、いよいよ皆さんのもとへ届けられる準備が整いました。
今年も、手間ひまかけて育てた岡山の桃が、皆さんの食卓に届きます。ひと口で、夏のごほうびを感じていただけますように。


清水白桃
「清水白桃」は岡山県が発祥の果皮が白い桃です。乳白色の果肉は緻密でやわらかく、果汁が豊富で口当たりはなめらか。酸味は少なくて上品な甘味があります。